自筆証書遺言vs公正証書遺言。飯塚・筑豊で選ぶならどっち?【実務家が本音で比較】

こんにちは。

福岡県飯塚市で相続・遺言を専門にしております、

福岡・飯塚相続遺言の相談所 行政書士あきつ事務所の行政書士 光野 肇です。

前回の記事では、「遺言書がないと、残された家族に起きる3つの現実」についてお話ししました。

家族のために遺言書は残しておいたほうが良さそう

そう感じていただけた方も多いのではないでしょうか。

しかし、いざ作ろうとすると、次にこんな疑問が湧いてきます。

遺言書って、自分で書いても良いの?それとも、ちゃんとした場所で作るべき?

一般的に普及している遺言書には、大きく分けて「自筆証書遺言(じひつしょうしょいごん)」「公正証書遺言(こうせいしょうしょいごん)」の2種類があります。

ネットで調べると、それぞれのメリット・デメリットは出てきますが、結局「自分はどちらを選べば良いのか?」は分かりにくいものです。

そこで今回は、約20年間、飯塚・筑豊エリアで多くの相続現場を見てきた私が、実務家の視点で「自筆証書遺言」と「公正証書遺言」を本音で比較します。

この記事を読み終える頃には、あなたにとって最適な遺言書のカタチが見つかるはずです。

目次

1. 「自筆証書遺言」:手軽に、今すぐ書ける遺言書

自筆証書遺言」とは、その名の通り、遺言者が本文、日付、氏名をすべて自分で書き、印鑑を押す遺言書です。

メリット:とにかく手軽で、お金がかからない

最大のメリットは、「手軽さ」「費用」です。

  • 思い立ったら今すぐ書ける: 必要なのは紙とペンと印鑑だけ。自宅の机で、今夜にでも作成できます。
  • 費用がほぼゼロ: 公証人への手数料などが不要なため、実質無料で作成できます。
  • 誰にも知られずに作れる: 自分で保管するため、亡くなるまで内容を誰にも知られずに済みます。

とりあえず、今の気持ちを残しておきたい」という方には、非常に魅力的な選択肢です。

デメリット(リスク):実務家として見逃せない3つの「穴」

しかし、手軽さの裏には、相続手続きの現場でトラブルになりかねない大きなリスクが隠れています。

私が過去に見てきた苦い経験を踏まえ、あえて厳しくお伝えします。

【リスク1】形式不備で「無効」になる可能性が高い

自筆証書遺言は、法律で定められたルールが非常に厳格です。

  • すべて自筆で書かなければならない(パソコン作成や、一部の代筆は不可 ※遺言書の一部である財産目録はパソコンで作成可能)
  • 日付が正確でない(「〇年〇月吉日」などの記載は不可)
  • 押印を忘れた

これらの、ほんの小さなミスで、せっかく書いた遺言書が丸ごと**「無効」**になってしまいます。

ご本人は完璧だと思っていても、法律的に見ると不備があるケースは驚くほど多いのです。

ご本人の意思や想いが伝わっても、それが法的に実現できなければ、ご家族が困ってしまいます。

【リスク2】紛失・発見されない・書き換えられるリスク

自分で保管するため、どこに置いたか忘れてしまったり、亡くなった後に家族に発見されなかったりする可能性があります。

また、残念なことですが、特定の相続人に都合の悪い遺言書が、発見した人によって隠匿されたり、書き換えられたりするリスクも否定できません。

※現在、このリスクを軽減する「自筆証書遺言書保管制度(法務局での保管)」もありますが、作成時の内容の有効性までは保証されません。

【リスク3】家族の手続きが大変になる (検認手続きが必要)

自筆証書遺言が見つかった場合、家族はすぐにそれを開けることができません。

家庭裁判所で**「検認(けんにん」**という手続きを経る必要があります。

検認には、亡くなった方の出生から死亡までのすべての戸籍謄本など、多くの書類を集め家庭裁判所へ申立てする必要があります。

その後、相続人全員に対し、遺言書の存在について知らせるとともに、検認手続きの開催について、通知し、相続人全員にとって公平に遺言書の検認手続きが行われます。

また裁判所へ出頭が必要な場合もあり、手間と時間がかかります(裁判所のスケジュール次第で数ヶ月かかることもあります)。

結果、すぐには検認手続きが終わらないため、銀行口座の凍結解除や不動産の名義変更なども、その間は進めることはできないことになります。

2. 「公正証書遺言」:確実性と安心を買う、最強の遺言書

公正証書遺言とは、遺言者が公証役場へ行き、2人の証人の立ち会いのもと、公証人に遺言内容を伝え、公証人が作成する遺言書です。

メリット:法律的な完全性と、家族への最大の思いやり

実務家として、私は圧倒的にこちらをお勧めします。その理由は、メリットの大きさにあります。

【メリット1】法律的な不備がなく、「無効」になるリスクがほぼゼロ

法律のプロである公証人が作成し公証の署名が入るため、形式的なミスで無効になることは、まずありません。

また、作成時に公証人が本人の意思能力(しっかりした状態か)を確認するため、「認知症で判断能力がなかった」などといった理由での後々の争いも起きにくくなります。

遺言書の作成必要書類に、医師の診断書が必要な場合もあります。

【メリット2】紛失・改ざんのリスクがない

遺言書の原本は、公証役場でデータとして厳重に保管されます(一般的に120歳まで)。万が一、公証役場が災害に見舞われても安心です。

ご本人には「正本」「謄本」が渡されます。

原本があるため、紛失や、第三者による書き換えの心配は一切ありません。

全国どこからでも検索可能です。

【メリット3】亡くなった後の手続きが非常にスムーズ

自筆証書遺言で必要な家庭裁判所の「検認」手続きが不要です。

亡くなった後、家族は遺言書の正本を持って、すぐに銀行の払い戻しや、不動産の名義変更(相続登記)の手続きを進めることができます。

悲しみの中にあるご家族に、負担をかけさせません。

デメリット:手間と費用、そして「証人」の確保

  • 費用がかかる: 公証人への手数料や、専門家(行政書士など)へ依頼する場合はその報酬が必要です。
  • 手間がかかる: 事前の戸籍収集や、公証人との打ち合わせ、当日の公証役場への出頭が必要です。
  • 証人が2人必要: 遺言内容が知られてしまう、利害関係のない人(推定相続人以外)を2人確保する必要があります。(行政書士や司法書士など相談先で対応が可能です。)

3. 飯塚・筑豊の皆さんに勧めるならどっち?

それぞれの特徴を踏まえた上で、飯塚・筑豊エリアで多くの相続・空き家問題を見てきた私の「結論」をお伝えします。

「もし、少しでも費用や手間の余裕があるなら、絶対に『公正証書遺言』を作るべきです」

それはなぜか。

遺言書は、あなたの死後、家族が使うツールだからです。

遺言書を作るのはあなたですが、それを実際に使って手続きをするのは、亡くなった後のご家族の皆様です

「手軽に作れる」自筆証書遺言は、あなたにとっては良いかもしれませんが、ご家族にとっては、形式が不備で無効にならないかという「不安」や、裁判所での検認手続きという「手間」を残すことになります。

特に、飯塚市周辺では、以前お話ししたように「名義変更されていない土地」や「空き家」の問題が深刻です。

これらをスムーズに次の世代へ託すためには、法的に間違いがなく、すぐに手続きが可能な公正証書遺言が、最も確実な手段なのです。

4. 最後に:あきつ事務所ができること

いかがでしたでしょうか。

「公正証書遺言が良いのは分かったけれど、公証役場ってハードルが高いし、証人も誰に頼めば良いか分からない……」

そう思われるのも当然です。

行政書士あきつ事務所は、飯塚・筑豊エリアで公正証書遺言を作成したいという方を、最初から最後まで、親身にサポートします。

下記のようなサポートをいたします。その上で、皆様は、公証役場での遺言書作成予約日に、30分~ほどのお手続きをすることで遺言書が完成します。当日の流れもご説明します。ご安心ください。

  • 戸籍収集・財産調査 : 複雑な戸籍の読み解きや、不動産の調査もお任せください。
  • 公証人との事前打ち合わせ: お伺いした内容を基に、遺言書の原案を作成し、公証人との打ち合わせや日程の予約などを全て行います。
  • 証人の引き受け : 私と、私のご紹介する方が証人を引き受けることが可能です。

飯塚市、及び筑豊地域の皆さん。

「家族に一番良いカタチ」で遺言を残すために。

あなたの想いを確実なカタチにするお手伝いをいたします。

まずは、お気軽にご相談ください。

【無料相談・訪問相談のご案内】

福岡・飯塚 相続遺言の相談所 行政書士あきつ事務所では、

飯塚市、嘉麻市、直方市、田川市その他筑豊地域の皆様のご相談に対応しております。お電話、またはホームページのお問い合わせフォーム(24時間OK)より、お気軽にご連絡ください。

ご自宅へご訪問し、ゆっくりご相談やこれまでのご事情などをお伺いいたします。

福岡・飯塚相続遺言の相談所

 行政書士あきつ事務所 代表行政書士 光野 肇 (ミツノ ハジメ)

  • 所在地  福岡県飯塚市東徳前20番30号 金澤ビル2階
  • お問合せ: お問合せフォームより24時間ご相談の予約などメール受付中です。
  • 電話番号: 050-8896-2835
  • 平日  : 9:30~17:00 
  • 土日祝 : 事前のご予約で、土日祝も相談対応可能です。
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この記事を書いた人

光野 肇のアバター 光野 肇 福岡県飯塚市の行政書士

福岡県飯塚市で相続遺言の相談所 行政書士あきつ事務所をしております行政書士の光野肇と申します。遺言書の作成支援や相続手続きに特化した専門事務所です。ご相談は無料です。ご自宅に訪問し、ゆっくりお話をお伺いしいたします。

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